ロスト・エリア

『ロスト・エリア』を観る。アントン=イェルチンとゾーイ=デシャネルというお気に入りの役者が主演ということで楽しみにしていて、しかしパッケージの様子と惹句からして中西部の田舎町を舞台にした暗めのサスペンスだと思っていたのだけれど、ちょっと違う。予想したような重い感じで終始する話ではなく、不思議なストーリーで、色調の変化を狙ってやっている雰囲気がある。冒頭からしばらくはどこに向かっているかわからない話に戸惑うのだけれど、このグラデーションが面白いといえば面白い。
ゾーイ=デシャネルは髪色が茶色になってちょっと印象が変わっているのだけれど、当方としては断然、黒髪のほうが個性が際立つと思うのである。

富士山、波状雲