ヴァンパイヤー戦争

ほぼ30年ぶり、というフレーズをたびたび使うようになってしまったけれど、笠井潔の『ヴァンパイヤー戦争』を読んでいる。このあたりは今となってはたびたび読み返すというわけではないけれど、矢吹駆が平井和正世界で活躍するという二次創作的なヨロコビがあるこの作品は結構、好きなのである。読み易いし、さほど古臭さを感じさせない小説ではあるけれど、ソ連が元気だったころの話ではあって、ここにある東西価値観ばかりはひどく懐かしい。