分断国家

そういえばクリント=イーストウッドがトランプ支持を表明したときは、かなりショックだったのだけれど、今にして思えばそのあたりで筋金入りの共和党員とはどういうものか、わかっていてもよかった。徐々に決まりつつある政権の構成は、これまでとうってかわって極端に右に振れているけれど、いつも思い至るように、ほぼ右翼カルトに占められている本邦の実態を考えれば人のことをとやかく言っている場合ではなかった。TPPという当面の利害がなければ、とりあえずこれを祝していても不思議はない人たちがいる。そして大方の予想通り、ハシシタがこれを喜んでいるという話を読むに至っては、トランプではなく、それを支持する人たちを怖れよという言葉を強く意識せざるを得ない。反知性が台頭し、なぜ時に理念は打ち捨てられるのかということを、これからは考えていかなければならないと最近、よく思う。