人間の認知のシステムというのは不思議なもので、関心が向いていて、いわゆるアンテナが立った分野の情報はインプットが捗るものだけれど、いよいよラス前の『逃げ恥』の次回予告CMに2秒程度の新しいカットが入っているのを察知して「お」となっている。
本編の放送をギリギリ先行するかたちで制作が進んでいるらしい状況からして、予告にはオンエアとは別テイクのフッテージが使われることが多いので、もともとこちらもキチンと抑えなければならない対象ではあるのだが。
今回追加されていたのは前回のラストの続き、平匡の葛藤を経ての翌朝、みくりが「おめでとうございます」というシーンで、もともと全編のクライマックスででもあるこのシークエンスを原作とは1日ずらし誕生日前日にもってきたのは何故だろうと思っていたのだけれど、完全に腑に落ちて嬉しい。このリボーンのモチーフは実に尊い。素晴らしくうまい。
一方、展開を予想していた転職のエピソードは、ここにきて沼田さんの起業があるかもしれないという方にも傾いていて、いやそんな事態になればワークライフバランスを確保するための戦略が必要になるとこれも考えたりして、いろいろ楽しい。元来、予告編で妄想するのは大好きなのだけれど、これまでテレビドラマでこういうのはなく、もともと終わるものだから精一杯楽しもうという境地になっている。