『真田丸』はいよいよ第二次上田合戦というわけで、いやそのこと自体はほとんど偶然であるのだけれど、佐久に買い物に出かけたついで、懐古園を見物する。小諸城址の史跡としてのレーゾンデートルは、第二次上田合戦に向かう徳川秀忠が逗留したというあたりが最大のものらしいけれど、懐古園全体は県下最古を謳う併設の動物園と遊園地が渾然一体となり、そのいずれも高度成長期に投資されて以降、絶えて更新されていない様子で今となっては漂う昭和の雰囲気が持ち味になっているといえなくもない。だがしかし、堀跡を望む狭い土地で動物園を運営する無理は想像の通りで、幽閉されている動物たちの境遇をみるに忍びないものがある。特徴的な地形も生い茂る木々に呑み込まれている印象があって、観光スポットとしては少しコンセプトを練り直す必要があるのではないか。
そんななか、日曜日の午後でありながら駐車場には県内のクルマが多く停まっていたのだけれど、ポケストップとポケモンジムがこの狭い範囲に林立しており、どうやらトレーナーたちが集まっていたということではないかと思うのである。スマホを掲げた一団がウロウロと歩き回るポケモン巡礼が、どうやら新しい動線を形成しつつあるのはこの地も同じみたい。