庭の巣箱で子育てをしていたシジュウカラは今日が巣立ちで、子供たちは朝から次々と顔をみせ、今年も都合10羽ほど出てくる。おそろしく狭小なスペースで給餌を続けた親鳥の苦労はいかばかりか。立派な仕事をするものである。
『真田丸』は秀吉の晩年、文禄の役を描く段階に来ているけれど、これを「瓜売」のエピソードで語りきってしまう脚本は相変わらず自由で滅法面白い。天下一統が完了した日本で、公共事業としての唐入りが内務官僚の采配で実行に移される局面を後景にもちつつ、接待という機微の試される場面を繋いで、しかし秀頼誕生までを消化しているのは大したものではあるまいか。