邦画勃興

永らく日本の映画に魅力を感じずにいたのだけれど、振り返れば『ちはやふる 上の句』『ちはやふる 下の句』に始まり、『アイアムアヒーロー』『シン・ゴジラ』『君の名は。』と、このところ劇場では邦画ばかり観ている。『シン・ゴジラ』に至っては2回観ているので、今年になってから既に都合6回。もともと、劇場で映画を観ることも年に一度か二度かという人間だから、これは自分でも驚くべきことである。それ以上にどれも楽しめたのが驚きで、クリエーションの質の向上もさることながら、自身の感性も日本の狭い文脈に最適化されつつあるのではないかと疑っている。ネットの影響はあなどれないし、実をいって長いものには巻かれ易い付和雷同体質なのである。