第1話から棚に鎮座していたロボホンが、モチグマとのイチャイチャという冒険主義的な演出のために仕込まれていたと誰が想像したろうか。9話から地続きの第10話は、例によっていろいろ詰め込んだ贅沢なものだけど、予告のシーンで想像した通りそこにあった、再誕を宣言する「おめでとうございます」の神々しさだけで、もうお腹がいっぱいになってしまう。それは脚本家の手柄だけれど、原作の重要なセリフも盛りだくさんでいささか濃すぎる感さえあって、15分拡大のクライマックスまでには肩に力が入っている。マンガが1巻と半分くらい使っている内容を5分に押し込めた感じ。最終回への進入も万端という流れで、大坂夏の陣の帰着と同様、こちらもそれは回避できそうにない。
どうでもいいけど、一方でロングバージョンの恋ダンスに百合ちゃん安住さんバージョンがリミックスされたエンディングの脱力感は、いやちょっとどうなのよ。