SHERLOCK/忌まわしき花嫁

『SHERLOCK/忌まわしき花嫁』をBSで観る。BBCが制作しているベネディクト=カンバーバッチ主演のシャーロック・ホームズの特別編で、いつもとは異なり1895年が舞台ということは知っていたのだけれど、意外な設定でテレビシリーズとは地続きになっている。ヴィクトリア朝時代の展開も例によって凝った演出で、さすがBBCという感じ。これと『Page eight』をみればドラマ部門の優秀さは明らかというものである。
一応、ミステリーらしいトリックは用意されているし、雰囲気のおどろおどろしさもあるのだけれど、このシリーズはキャラクターの掛け合いが中心であって細かいところはどうでもいいという印象がある。この感触は何かに似ていると思ったのだけれど、京極堂のシリーズがちょうどそんな感じ。

春