Stuff they don’t want you to know

オーディオブックと同様、本邦ではあまり馴染みがないけれど、特に米国のPodcast文化はなかなか層の厚いものがあって、少し検索するだけでいろいろ面白そうな番組が見つかるけれど、大御所の『Stuff you should know』は愛聴番組といってよく、最近では兄弟プログラムの『Stuff they don’t want you to know』がローテーションに入ってきている。
そのタイトルから察せられる通り、陰謀論を語る1時間ほどの番組なのだけれど、キャストからして陽性の『Stuff you should know』に対し、こちらはしっかりダークサイドという雰囲気が漂っていて、なかなか達者な具合に作るものだと感心しきり。まず、出演者の声色がおどろおどろしいというのは第一印象としてあるのだけれど、連邦政府がごくナチュラルにUncle Samと称される会話の妙、どこかアイルランド訛りのある話し方といった総体が上手く演出されており、コンセプトがはっきりしていて内容も面白い。最近のお題はサイコパス。これを延々語り合うのだから、文化の奥行きもだいぶ深い。