『おんな城主 直虎』の最終話を観る。年が始まったあたりでは子役の話がひと月も続く異例の導入で、高橋一生の登場があるとはいえ、頃合いで見なくなるのではないかと考えていたのだけれど、『真田丸』とは少し違った面白さがあって、意外にもいつしか週末の楽しみとなっていたのである。
直虎も先週までは健康そのものでその死の予兆すらなく、もしかしたらただ歴史の表舞台から姿を消すにとどまるという掟破りの展開なのかという読みもあったにして、やはり事態は急変し、登場人物も大いに入れ替わりつつ物語を紡いできた本作らしい終盤ではある。龍雲丸の最期もさることながら、そう考えると直政自身が関ヶ原の後に亡くなっているのだから、もちろん諸行は無常だけれど、全体としては大いに楽しんだことである。