『あまちゃん』以来のことだけれど、帰宅後に録画した『ひよっこ』を観ている。東京編といえばもちろん自動的に『あまちゃん』を想起するわけだけれど、この物語も日ごと奥行きを深め、ほぼ事件のない会話劇の先行きが気になって目が離せなくなっている。岡田惠和の実力とはこれほどのものかと今さら感心しているわけである。うまい。「行ったこどなくても、人が暮らしてるとごろは皆いいとごだよ。絶対そうだ」という宗男の確信通りの物語にみえて、その宗男の背中には戦争の傷痕が大きく残っている話なので、こちらとしても居住まいを正さずにはおられないところもあって。