TVerで『やすらぎの郷』を観る。新たに設けられたシニア向けの昼ドラという枠である以上、勤め人は視聴者として想定されていないというべきだが、TVerは偉大であって、1週間分が配信されるという大盤振る舞い。倉本聰脚本と異様な豪華キャストで既に巷の話題となっているけれど、黄金期からバブルにかけてのテレビの記号を繰り出し、その没落を指摘しながら、念入りにセットアップを行うこのドラマが一体、何処に向かおうとしているのかは、まだまだ予想がつかないというところ。かなり濃い味付けであることは確かで、これを2クールやろうという気合いにはまず感心する。