カルテット 最終話 煙突から出た煙のようなもの

もちろんピアニストは甘くないのマツコから『カルテット』最終話を正座して観る。椅子取りゲームで負けたのに座ってるフリしているだけですよねと腹式呼吸で言われたって、切るに切れない白滝の鍋を食べて真紀さんを探し出すに至る流れは素敵。真紀さんの白髪が目立つ一方での、これまでのいろいろが詰まったセリフと展開で、その対比も密度も、ドラマ最終回の幸せとはかくあるべきではあるまいか。
本日のクライマックスは「人生、チョロかった」に続く「内緒ね」のくだりというべきで、満島ひかりの表情を受けた松たか子の演技も凄みがあって好き。だいたい観客の全てが拍手をするようなドラマじゃないから、このコンサートの場面自体痛快だし、オープンな終わり方もいいというわけで、最初から最後まで堪能した。サンキューパセリ。