『キングコング 髑髏島の巨神』を観る。1973年、ランドサット衛星が発見した未知の島に出かけた探検隊が荒っぽい調査をしてキングコングを怒らせてしまう。2014年の『GODZILLA』と同じ世界観というところがミソで、特務機関モナークが何やら活動をしており、エンドロールのあとにはゴジラだけでなくモスラやキングギドラの存在が示唆されたりするので、今後にも期待は高まる。
本作の監督はギャレス=エドワーズではなく、個性的な風貌のジョーダン=ヴォート・ロバーツとなっているけれど、この人も怪獣映画やアニメが好きというオタクでオマージュもいろいろ盛り込まれているみたい。脚本は難航したみたいだけれど、『GODZILLA』ほど込み入っていないにして、怪獣ものとしての骨格はほとんど同じということではあるまいか。モンスターが結局はヒーローであるという線は外しておらず、しかしマーベルやDCと違って、ヒーローがヒーローたることの葛藤に悩むというストーリーはたぶん入ってこないので、だいぶ付き合いやすいと思うのである。
CGに感心するというのも今さらだけど、フルCGに近いはずの髑髏島やモーションキャプチャによるコングの動きは恐ろしく精密で違和感なく、際限のない進歩にはやはり驚く。