ゴーストバスターズ

『ゴーストバスターズ』を観る。2016年のリメイク版で、主人公たちを女性にしたというだけで大騒ぎになっていたみたいだけれど、ジャンル映画として十分に面白い内容はあって、オリジナルの役者も少しずつ顔を見せていたりするし、ゴーストにも見覚えがあったりするのでリスペクトも申し分ないと言えるのではあるまいか。
話の筋はだいたいオリジナルに近いけれど、イケメンで頭が足りないケヴィンをクリス=ヘムズワースが演じて徹底的にコケにされ、一方でゴーストバスターズの活躍は権力が隠蔽し、その御先棒をかつぐのがアンディ=ガルシア演じる市長の女性秘書という、ジェンダーを前景化したデフォルメは確かにあるとして、だいたいこの程度に気分を害する観客がいるのだとすれば確かに社会は不寛容になっていると言わざるを得ない。
オリジナルならハロルド=ライミスの役回りというホルツマンを演じたケイト=マッキノンが結構いいのだけれど、自家製の武器を使ったその立ち回りのシーンがアクションの見せ場になっていて、ほとんど無駄にカッコいい。

スコーン