ザ・グリード

『ザ・グリード』を観る。スティーヴン=ソマーズが『ハムナプトラ』の前に手掛けた海洋モンスターもので「食って食って食いまくれ」という惹句の通り何もかもがB級なのだけれど、これが妙に面白い映画で、まずキャラが立っている。『ハムナプトラ』もそうだけど、役柄の配置はエンターテイメントの王道をいくもので、お約束を外さないのでとにかく楽しめる。20年前の映画であるからにはもちろん多少の古めかしさはあるにして、予感とともに怪物は現れ、ブラフかと思えばやはり怪物は現れ、定石を踏んできちんと作り込まれたB級感は立派。そろそろリメイクされてもいいのではあるまいか。

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