『ダークスカイズ』を観る。平凡な一家を毎夜、何者かが脅かすようになるという序盤は『パラノーマル・アクティビティ』の雰囲気を漂わせ、しかしファウンドフッテージスタイルというわけでもないそれなりの演出で、こちらがビビるシーンもあったりするのだけれど、ストーリーはやがてM=ナイト・シャマラン風味に転じ、J=K・シモンズが登場してことの真相を語ったりする。一家を襲う不吉な影というテーマは数限りなく語られて来たけれど、それが単独の事象ではなく、無数の同じ景色が明かされるあたりの仕掛けはユニークでなかなかよく出来ていると思うのである。一家の父親は失業中で、もとより不穏な雰囲気があるのもうまいけれど、やはり何と言ってもJ=K・シモンズの存在感で、終盤近くに現れて全てもっていった感じがある。