『ダークハウス』を観る。題材はよくあるゴーストハウスもので、悪魔的儀式の結果として惨事の起きた家を調べようとした一団が、速やかに怪異に遭遇して恐ろしい目にあう。見どころはその構成で、まずは刑事が通報によって駆けつけ、現場に残された映像と生き残りの証言で話がすすむ。ファウンドフッテージにつきものの冗長な感じはなく、その場で話がつくといってもよい手際はなかなか好印象なのである。マリア=ベロが生存者の尋問をすすめる心理学者で、その聡明さから異常な事態の真相に到達してしまう役回り。こういう役柄を幾度もみた気がするけれど、何しろ適役なのである。