『ハイエナ・ロード』を観る。アフガニスタンに駐留しているカナダ軍の部隊が、荒原を縦貫して建設がすすむ道路の哨戒任務を行う日常のなかで、情報将校につきあって街中でテロに遭遇したり、アフガニスタンの人々の紛争にも関与したり、ついには命の無情なやりとりにまで突き進んだり。
正直言って、あまり期待はしていなかったのだけれど、狙撃任務に始まる本編には印象的なショットがいくつもあって、火薬の量も銃弾の数もケチったところがなく、交戦規定にも概ね忠実で戦闘そのものにもウソっぽいところはないし、砲撃支援のシーンは着弾までの9秒間にドラマが凝縮されていて観せる。『ローン・サバイバー』そのままという部分もないではないが、全体としてはなかなかの力作なのである。