『パディントン』を観る。Paddington Bearって、ぬいぐるみじゃなかったっけというくらいに迂闊な観客なので、だいたい守備範囲ではないのだけれど、Deepest Darkest Peruからやってきた移民の話だと思ってみるとなかなか興味深い。ロンドンはよそ者に冷たい街みたい。
もちろんパディントンそのひとはオールCGで、最近の技術のことだから不気味の谷どころか野生の熊が喋っているようにしか見えない精度で、その動きも違和感なく、大階段の階段落ちのシーンまであって人間のアクション動作に挑戦するがごとく意欲的なものなので、まずはそれだけでも楽しめる。
ストーリーはパディントンを狙うロケット団との攻防といえば説明できる内容だけれど、ニコール=キッドマンが悪役を楽しそうに演じていて、一方のブラウン一家もキャラが立っているし、細かい伏線も回収しながら話がすすむ展開はお約束がきちんと守られていて、なかなかよく出来ている。