『マインドハンター』の続きを観る。『レッド・ドラゴン』と『羊たちの沈黙』でトマス=ハリスが題材にしたFBI行動科学課と、そのプロファイリングの黎明の物語であることが徐々に明確になっていく第2話と第3話。1970年代の価値観に観客を同化させながら丁寧にストーリーを積み重ね、いろんな文脈が立ち上がってくる上質なドラマで、それがゆえに観客を選ぶところはあるとして、異様に満足感の高い物語になっている。
Netflixオリジナルドラマというのは実に侮れないクオリティがあるけれど、月額料金を支払うユーザーというのはつまりハイコンテキストなコンテンツを好むヘビーユーザーであるからにはその戦略は理にかなっていて、テレビ放送が真似できないという点で優れていると思うのである。