JASRACが音楽教室から著作権料を取り立てようと企んでいるという話が報じられているけれど、既に大向こうからは蛇蝎のごとく嫌われているこの団体が、この上、何をしたいのかがよくわからない。その有り様ときたら、まるで自らの足を喰べ始める蛸ではないか。
音楽はそれを教えるひとと学ぶひとがいて、社会そのものにも一定の教養があってこそ成り立つ文化だと思うけれど、どうして著作権団体がその涵養を阻害するところまでその活動を押し広げようというのか。音楽文化そのものの基盤を萎縮させて、なお換金を優先しようというのであれば理念なき営利団体の振る舞いと見分けがつかない。