勧善懲悪

我が国の政治的練度の低さからして不相応というべき長期政権の弊害があからさまなかたちで、その悪事とともに暴かれつつある。事件の質としては開拓使官有物払い下げ事件を連想せざるを得ないが、政変への期待もさることながら、ここはやはりこのところとみに影の薄い司法の出番なのではないか。特捜部が肩慣らしを始めたという話が聞こえてくるはずもないけれど、ことが低開発国風の疑獄であるというのに、今をおいていつ登板するというのか。