『小さな巨人』は趣味からいうといささかケレン味が強すぎて、あまり熱心に観ていないのである。市川実日子の出番もいっこうに増えて来ないし。『ひよっこ』の綿引巡査が芝署の刑事になっているのはいいのだけれど、日本のドラマ界もかなり小さい範囲で旬の役者を使い回していることである。後半のエピソードは学園の不正に絡む事件ということみたいだけれど、現実の時事問題にからめて啓蒙的なストーリーを展開しようというのであれば、圧倒的にこれを支持しする。だがしかし、このところの現実はフィクションの想定を凌駕して劣化がすすんでいるので、これを模してドラマを成立させるのは難しいに違いない。