巨神計画

創元SF文庫でシルヴァン=ヌーヴェルの『巨神計画』を読んでいる。世界各地で発見される先史文明の遺物という設定だけでも惹かれるものがあるが、基本的に「インタビュアー」による聞き取りという体裁の小説で、あの『ワールドウォーZ』に着想を得たに違いない書きぶりである以上は、ストライクゾーンの中心に入ってきた感じ。その巨神は『ARIEL』ばりの女性型ロボットで、ひねりもなくロボットアニメの影響が窺われ、いずれ作者も筋金入りであるには違いない。アツい。
もともとオーラルヒストリーが大好物なのだけれど、微妙な直訳具合もかえって雰囲気があって、悪くない。3部作で既に映画化も決まっているという話なのでゆっくり楽しんでいる。