服喪

もう何年も袖を通していなかった礼服を引っ張り出して告別式に出かける。亡くなった同僚は同年代で、10年以上前に同じプロジェクトで仕事をしていたのだけれど、その遥か以前から善人であったことには疑いがなく、そのことをよく知っていた。