構造化圧力

この稼業ではMicrosoft Officeの隅々まで使い尽くすという気迫が欠かせないとはいえ、そのなかでもWordは比較的に稼働率が低いこともあって、未だに新しい使い方を編み出したりする。
一太郎から乗り換えたのも20年以上前のことであれば、もちろん使い勝手という点では悪名が轟いていた記憶が強く残っており、体裁を勝手に変えてしまうという怨嗟の声が渦巻いていたのも、しかし今は昔。最近ではTeXばりにすっきりとしたレイアウトも可能なのではないかとさえ思えるのだけれど、どうだろう。
もちろん、Wordの作法に従う必要はあって、スタイルの機能にはなお奥行きが深く、使いこなしのカギとなるのはこのあたりの習熟であるのは間違いないのだけれど、このごろはナビゲーションウィンドウを常時開いて使っている。見出しで構造化されたアウトラインが表示されるので、何かと見通しがよくなってこの使い方が快適であり、日本語圏でそうであるかはともかく、スタイルシートベースの思想がメジャーになっているのもわかる。