会社を休んで長野市のさらに北方、信州中野から戸隠に向かう途中の寒村に寿司を食べに行く。長野電鉄沿線の寂れた駅前から徒歩数分、町の中心といっても古びた雑貨屋と潰れかけた店が数軒というこの地に、新鮮な江戸前を食わせる店があるとは俄かには信じられないが、暖簾をかける数分前から店前に待機して確保したカウンターの他の席は予約で埋まっており、何よりおまかせで12種類、供される握りがその証左で、どれも絶品のネタなのだけれど、おろされたばかりの鯵の旨さには唸る。素晴らしい。小布施に下り、街中をウロウロし、さらに松本経由でなわて通りをひやかして帰宅。