近くのショッピングモールの駐車場に突如、いわゆる牡蠣小屋が出現していて、海のない信州では目新しいこともあってフラフラと立ち寄ってみる。広島産だの石巻産だのの牡蠣をテントのなかの炭火で焼いて食べるという、これが標高1,000メートル近くでの営業なのだから奇妙といえば奇妙。わざわざこんなところでと考えつつ、焼き牡蠣は普通にうまいものの。
店舗内にはノロウィルスの警告がいくつも貼られていて、リスクについては十分に周知がされているわけだけれど、いざ食中毒が発生すればテントを畳んで退散というのがそのリスクの制御の手法だとすればなかなか考えられたもので、少し火の通りの甘かったホタテを食べてしまったことについて今さらながら悔恨の念がないわけではない。