iPhoneの緊急速報が最近、鳴ったのは焼岳の噴煙に関する注意喚起で、これは警戒レベルも低かったのだけれど松本市の近隣一帯への通知となっていて会社で一斉に鳴り響いたのでえらく驚いた覚えがある。本日のJアラートは犬たちの散歩中、早朝で人気のない中学校の校庭近く、まずiPhoneが鳴り、ついで広報用の街頭スピーカーから「ミサイル発射」の機械音声が聞こえてきたので、ちょっとエヴァンゲリオン風の異化効果を感じたものである。日常が使徒に侵食される雰囲気というのはこういうものではあるまいか。そしてその時点では、NHKも「何らかの飛翔体」という表現を使っていたにもかかわらず。
それは措くとしても、桐生悠々が『関東防空大演習を嗤う』を書いたのは、ちょうどこんな状況に際してだったに違いなく、朝から歴史の反復について考えている。