嘘つきで邪悪な人間に法律をつくらせてはいけない、あるいは脳味噌のない人間に法律をつくらせてはいけないという原則に照らすだけで、ほぼ自明に共産党しか選択肢がなくなるという異常な政治状況にあって、枝野幸男が自らを保守でありリベラルであると定義し、曲げられない節があると言って信条を語ろうというのだから耳を傾けないわけにはいかない。その切実な言葉がこれほど沁みるとは、こちらも意外なほどである。
おそらく此度の戦いは前哨に過ぎず長く苦しい時が続くのだろうけれど、立憲主義も民主主義も代償なしに天賦された歴史はないのだから無論、鬱ぐこともない。