NHKのドラマ『絆 走れ奇跡の子馬』を観る。震災後、にわかに多用されるようになった絆という言葉だが、辞書には10世紀から馬や犬などの動物を繋ぎ止めるための綱の意で使われて来たとあるから、それが馬なら本来の用法というわけだ。本日は前編、福島県相馬市で被災した厩舎で、まさに津波襲来のさなか生まれた子馬が競走馬として育てられることになるまで。
もちろんガッキーの出演作だから観ているところがあって、『逃げ恥』の撮影からさほど離れていない時間帯においてかようにシリアスな役回りきちんと演じ分けているのはさすがという他ない。そして細い。将子というキャラクターはドラマオリジナルということだけれど、であれば新垣結衣に宛て書きされた人物ということになろう。
本編はやけにコントラストの高い映画調で、表情が少し確認しずらい場面もあるにして、格調の高い画面をつくっている。