速度問題

バッテリーの劣化したiPhoneではCPUの動作クロックを落とすという仕様がiOS11に実装されていて、年季の入ったiPhone 6あたりでは体感の実行速度も低下しているというニュースが流れているのだけれど、なるほどiOSにしてからやけにもっさりした動作なのはそのせいかと腑に落ちる。
突然の電源遮断を防ぐための仕様という説明だということだけれど、本当だとすればそれがラップトップであれ処理速度を意図的に低下させることができるということにもなるまいか。そもそもウチの個体はどうも常に遅いのだけれど、どのタイミングから速度が遅くなるのかを含めその基準は著しく不透明で、何だかひどい話である。
手持ちのiPhone 6 Plusは、そもそも3年使っても電池の消耗を感じないところに感心していたし、マニュアルで設定できる低電力モードがあるのにそんな仕様が導入されているというのが本当なのかがまず疑わしいのだが、それが自社を利するという一点により、事実であれば、いかなAppleといえども離心を招くに違いない。そもそも個人の資産の価値を制約する行為が財産権に対する挑戦でなく何なのか。
などと思いつつiPhone 8の諸元を眺める。