『3月のライオン』の第13巻を読む。連載も10年を越えてますます好調というわけで今回も読みどころ満載であるのには感心する。実写映画版のストーリーに寄せていく香子のエピソードもあったりして話の幅は広く、二階堂がついに宗谷名人と対局するヤマ場も相変わらずよく出来た話になっている。映画で高橋一生が演じた林田先生のキャラクターもますます膨らんで、実写版との相互作用はかなり良い方に働いているみたい。あと10年続いてもおかしくない円熟の域に入ってきているけれど、モモが一向に成長しないサザエさん状態という問題は残るかもしれない。