無論、『ハロー張りネズミ』というタイトルは聞いたことがあったけれど、実を言って原作は一編たりとも読んだことはなく、ドラマになるといっても関心は特になかったのである。オンエアの第4話は冒頭からいきなりパラノーマルな展開で、リアルな探偵ものだとばかり思っていたのでそのギャップに掴まれて、ついついこれを観てしまう。この振り幅はなかなか面白く、古舘寛治が胡散臭い教授役で顔を出しているし、大根仁が脚本と演出というのをあとから発見して続きも観てみようかという気になっている。バケモノの手のCGはかなりベタだけど、ドアに嵌め込まれたガラスを使った演出は同じくベタではあるけれどそこがよい。