『ATM』を観る。脚本のクリス=スパーリングは『[リミット]』を書いたひとで、閉鎖状況におけるサスペンスにひとかたならぬ関心があるようだけれど、話として成立させるのにかなり苦労をしているフシもあって、本人の興味で書いているかはよくわからない。
クリスマスの深夜、郊外のATMを訪れた三人組が怪しい人影に怯えてブースに籠城するうち事態は抜き差しならなくなっていく。閉鎖状況としては不思議な設定という気がしなくもないけれど、そこはそれ。『レッド・ドーン』のジョシュ=ペックがここでも事態を悪化させており、役柄は毎度アレなのだけれど印象には残る。それぞれの花ありて野は楽しというけれど、この顔つきがどうしても好きになれない。