『スター・トレック BEYOND』を観る。クリス=パインがカークを演じるリブートの3作目で、J=J・エイブラムスからジャスティン=リンが監督を引き継いでいる。スコッティ役で出演しているサイモン=ペッグが脚本も書いているのだけれど、前2作とはだいぶ雰囲気が違って、往年のテレビドラマを彷彿とさせる雰囲気が濃い。だいたいUSSエンタープライズが早々に墜落してしまうので、深宇宙の惑星上で殴り合いの格闘をしたりするわけだが、クライマックスのブロードキャスト攻撃は、いかにもサイモン=ペッグっぽいノリで燃えるし、シンプルなストーリーもなかなかよいのではあるまいか。よく出来ている。アントン=イェルチンの遺作でもあり、彼の演じたチェコフを観るのもこれが最後で、そればかりは残念というほかない。