しつこく『半分、青い。』を観ていて、気分としてはツッコミどころが多いのでむしろやめられなくなっている感じ。本日は中村雅俊が演じる仙吉じいちゃんの『真夏の果実』熱唱という流れで、当人の戦争体験を絡めたエピソードでもあるので、そのサザンが主題歌を歌った『ひよっこ』の宗男のビートルズの話を想起せざるを得ないのだが、まずこの唐突さは何なのか。
『ひよっこ』も朝ドラ先行作品へのオマージュと思しき設定やエピソードが随所にあったものだけれど、比較してみるとその昇華の仕方は段違いにレベルの高いものだったと改めて感じざるを得ず、何しろ今作の展開の脈絡のなさは際立つ。一体、何処へ向かおうとしているのか。
類型ともいえるエピソードが頻出するのをみると、脚本家の発想というよりは制作サイドに盛り込むべきアイテムリストのようなものがあって、それを組み込みながら消化しているだけなのではあるまいかと想像したのだけれど、実際のところはどうなのだろう。