この状況で次官のセクハラ発言というのも呆れたが、辞職を否定しての居直りには呆れるより呆気にとられ、而してふつふつと怒りが沸く。自分の音声であることは認めつつ、しかし覚えがないなどといい、被害者に名乗りをあげよと恫喝する。もちろん、当人は相手も己が愚行も記憶にあるに違いないのだが、同時に被害者が声を上げにくい状況にあることを見越しての開き直りというわけだろう。だいたい、「そういう場所」であれば気色の悪いセクハラ発言が赦されると考えているのだから、この者どもの愚かさは万死に値するというものではないか。そもそも、倫理的に不適格な内閣であればこそ、関係する人間のモラルもまた底抜けに劣化して恥を知ることがない。