クローバーフィールド・パラドックス

『クローバーフィールド・パラドックス』を観る。J=J・エイブラムスが製作に入っているということのほか、『クローバーフィールド』とどのような関係があるのかと思わざるを得ない展開だけれど、最後の最後で帳尻を合わせるような仕掛けにはなっていて、『10 クローバーフィールド・レーン』とは唐突としか言いようのないそのバランスの悪さがよく似ている。
クローバーフィールドとは戦術核で放射能汚染されたエリアのことであるというトリビアをどこかで読んだような記憶があるけれど、フランチャイズシステムのなかでどうやらそうした意味合いは失われ、本作では加速実験を行う宇宙ステーションの名前として登場する。衛星軌道や宇宙空間での振る舞いについての科学考証はだいぶ甘いようだけれど、おそらくそれを突き詰める種類の映画ではない。