『グレイテスト・ショーマン』を観る。近代サーカスの生みの親 P=T・バーナムをモデルにしたミュージカル映画。もともとヒュー=ジャックマンはミュージカル分野でも一流のひとだけれど、その存在感とキレのある動きが画面によく映えて、よく作り込まれた美術と相まって非常に見応えのあるものになっている。
バーナムのサーカスはどちらかといえば『バスターのバラード』のリーアム=ニーソンのエピソードのおぞましさに近いだろうと思うけど、”a celebration of humanity”というコンセプトで再構築されたストーリーはバーナムの欺瞞も描くことでバランスをとっており不愉快でない。実在の人物に材を取ったファンタジーとしては十分アリだと思うのである。