『ジオストーム』を観る。異常気象を科学の力で制御する荒唐無稽な話くらいのイメージで観始めたのだけれど、想像以上の荒唐無稽さで、異常気象は冒頭のナレーションで既に制御下におかれ、そのシステムの暴走によって世界が破滅の淵に追い込まれるというのが本筋。世界の各都市の崩壊で盛り上がろうというのが趣向だけれど、東京が『デイ・アフター・トゥモロウ』と同じく巨大な雹に襲われたり、オマージュなのか二番煎じなのか、わからないようなところがある。
異様にスケールの大きな話だけれど、科学考証のキテレツさは『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』と同程度。もとより文句を言うようなものでもないのだが、軌道上が衛星の破片であれほど汚染されては宇宙開発どころではないだろうと妙なところが気にかかる。