『ジャスティス・リーグ』を観る。既に全貌を把握することも難しくなった「マーベル・シネティック・ユニバース」の向こうを張って、しかしまだ始まったばかりなので比較的にシンプルともいえる「DCエクステンデッド・ユニバース」だけれど、世界を支配する秘宝の争奪とチームの相剋、結集、決戦というモチーフはマーベルでも幾度となく使われてきたものなので、ある種の既視感は拭えない。加えて、これまでDCの画面を特徴付けてきたザック=スナイダー一流の外連味ある演出はやや抑え気味なので、ますますマーベルと選ぶところがなくなっている。エンドロールの後にヒキのシークエンスを入れるのまで寄せてくるのは、ちょっとどうかと思うのである。