『セットアップ ウソつきは恋のはじまり』を観る。パワハラとしか言いようのない上司に仕える男女が、それぞれのボスをくっつけて自分の時間を作ろうと協力するうち恋に落ちる。典型的な東海岸ロマンスで、ほとんど想像通りの展開しかないけれど、予定的に調和するところがよいというべき映画。ヒロインは新進のゾーイ=ドゥイッチで、ちょっとエレン=ペイジみたいな印象があってなかなかよろしい。ルーシー=リューがやり手のスポーツ記者の上司という役回りで出演しており、久しぶりでこれまたよい。
見どころはオープニングタイトルで、上司に奴隷のようにこき使われるアシスタントたちの『プラダを着た悪魔』的日常が凝縮されて、これが高度プロフェッショナルな職業の一面の事実かと思えば面白くてしかしシャレにならない。