テルマエ・ロマエ

『テルマエ・ロマエ』を観る。実を言って原作のマンガは未読。阿部寛のキャラクターで動かす物語かと思っていたのだけれど、風呂に集う老人たちの個性が立っていて映画的にはその一団もアクセントとなっていたりする。現代の風呂を古代ローマに移植する面白さは想像の範疇として、阿部寛演じるルシウスは徹頭徹尾ローマ人の建築家であり観察者であってローマ人らしくその関心はあくまでローマにあり、現代日本には働きかけて来ない絶妙のバランスの上に独特の面白味があって楽しい。