『ナイスガイズ!』を観る。シェーン=ブラックといえば『リーサル・ウェポン』の脚本を書いたひとで、このシリーズが大層、気に入っていたのだけれど、2016年のこの映画もバディものの基本は変わらず、ラッセル=クロウとライアン=ゴズリングが成り行きでチームを組むことになる二人組の主人公を楽しそうに演じている。ライアン=ゴズリングの娘を演じているアンガーリー=ライスもいい。時代設定はわざわざ1970年代としてあるけれど、何であれ作劇の作法はシェーン=ブラック一流のもので、指紋のようにその特徴を備えている。キャストはまるで異なるにもかかわらず、面白い以前に懐かしいと感じたものである。