『ヨンガシ 変種増殖』を観る。2012年の韓国映画で、謎の集団変死事件がやがてパンデミックの様相に至る経緯を描いている。韓国製作品の常としてジャンル映画としての作法を守りつつ話が展開するので、パニックものとしての基本的な満足感は確保されている。感情移入のしやすさには難のあるキャラクター設定だし、意想外な展開というのもないので、面白いと思えるかどうかはあるとして。事件の対策本部のシーンでちょっと『シン・ゴジラ」みたいなカットがあって、司令室フェチとしてはそのあたりのイメージの成立過程が気になったことである。