リヴォルト

『リヴォルト』を観る。ニール=ブロムカンプの『第9地区』かギャレス=エドワーズの『モンスターズ』かという雰囲気を漂わせつつ、話は『宇宙戦争』というところが好みではあるけれど、謎を置きつつ回収していないところもあって風味はB級にややC級も含んでいる。ジャンル映画としての水準は確保されていて、悪い印象ではないとはいえ、国境を目指す『モンスターズ』的展開はそもそも何だったのかと思わなくもなくて、物語としてのカタルシスは今ひとつ。主人公のリー=ペイスはクライヴ=オーウェンに似て見えることも多く、いろんな既視感が入り乱れた不思議な映画になっている。