世界経済の潮流

内閣府が年に2回発行する『世界経済の潮流』は、経済を俯瞰する大テーマを捉える上では参考になると思っているのだけれど、このところかつてのキレを感じることが少ないのはこちらの感度が落ちたのか、それともあの内閣の内閣府であれば、忖度が事実を覆い隠しているのか。
それもこれも、分析から日本経済の振る舞いそのものが気配を消し、アメリカとヨーロッパ、そして中国を中心にものごとが語られるところから来ているのだろうけれど、事実として経済における日本の存在感が低下しているのだろうから、ことは分析の視点だけではなく実力の問題でもあって、病はさらに深い。